おうちの中が暖かいと、それだけでも幸せだなぁ~と感じますが、
国土交通省で支援した調査でも、その裏付けとなるような報告が
出ていましたので、その内容をご紹介します(^^)
検証内容としては、
「断熱改修を予定する全国約1,800軒の住宅および
居住者約3,600人を対象として、改修の前後における、
居住者の血圧や生活習慣、身体活動量など健康への影響を検証する」
というものです。
実際に調査を実施したのは日本サステナブル建築協会で、
全国各地の医学・建築環境工学の学識者からなる委員会
(スマートウェルネス住宅等推進調査委員会)を設置して
平成26~30年度(5年間)を予定しています。
今回は中間報告という形で平成28年度末までの調査報告です。
中間報告で得られつつある知見
①個人属性、生活習慣、室温から血圧を推計するモデルを作成。
起床時の室温の低下による
血圧上昇への影響は、高齢になるほど大きい。
②室温の低い家に住む人ほど、起床時の血圧が高血圧となる確率が高い。
③室温の低い家に住む人ほど、動脈硬化指数と心電図異常所見が有意に多い。
④断熱改修後に起床時の血圧が有意に低下。
⑤就寝前の室温が低いほど、夜間頻尿リスクが有意に高い。
⑥断熱改修後に夜間頻尿回数が有意に減少。
※有意とは・・・統計上、 偶然ではなく必然である可能性があると推測されること
日本の住宅は先進国の中でも10年以上遅れていると言われていますが、
住宅性能の基準を明確にしていくことで医療費の負担軽減も
見込めるかもしれませんね。
欧米では健康への配慮から住宅の最低室温を規制する国が多いそうで、
英国では16℃以下は呼吸器疾患への抵抗力低下と規定されているよう
です。なるべく暖かい家に暮らして、健康で長生きしたいものですね(^^)
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